ATP講師インタビュー<マイケル・シャノン先生Vol.3>
オーディションアーキタンツ・トレーニング・プログラムでバレエクラス、パ・ド・ドゥクラスを担当する、マイケル・シャノン先生のインタビュー動画をアップしました!
今回は、ご担当頂くパ・ド・ドゥクラスについてお話をいただきました
Q.パ・ド・ドゥクラスについて
日本のバレエ教育では、パ・ド・ドゥのトレーニングが十分に行われていないということがあまり強調されていないと感じます。
特に海外を目指すバレエダンサーにとってパ・ド・ドゥは極めて重要で、アメリカやヨーロッパのバレエ学校ではとても若い年齢からパ・ド・ドゥクラスを習います。もちろん16歳以降にならないと本格的なリフトはしないかもしれませんが、幼い頃からどのようにしてパートナーと共に踊るのかを学び始めます。バレエを踊る上で避けては通れない技術です。これは日本においてコンクールが非常に盛んな事も要因として挙げられると思います。というのも、コンクールはソロで審査されることがほとんどで、パ・ド・ドゥの技術をほとんど必要としないからです。
すると必然的にソロの練習だけに重点が置かれてしまい、本来ソロはグラン・パ・ド・ドゥの一部であること、ヴァリエーションはパートナーと一緒に踊る部分から発展したものだということを忘れてしまうのです。それは全体像の半分しか認識しておらず、もう半分を全く見ていないと同じ事です。
また、グラン・パ・ド・ドゥを踊るということは、ヴァリエーションだけを踊るのとは、全く違うという事を理解していなければなりません。特に男性は女性を5分程リフトし続けた後、すぐに自分のソロを踊らなければならず、とても身体に負担がかかります。また、女性についても同じで、パ・ド・ドゥはパートナーシップの上に成り立つので、男性だけがしっかりしていればいい訳ではなく、女性自身も身体を引き上げ、どう足を保ち、いかにポアントで立つかを理解し、そして相手とのバランスやお互い理解し協力しあうことを意識しなくてはなりません。
また、同時にパ・ド・ドゥは作品を踊る上で、最も楽しい部分の1つでもあります。みんな誰かと一緒に踊るのが好きなはずですし、踊ることをより楽しくしてくれる要素の1つです。なので、プロフェッショナルな育成プログラムにおいて、パ・ド・ドゥクラスは必要不可欠だと思っています。
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