【クラスレポート】刈谷円香さんの特別ワークショップ
ワークショップネザーランド・ダンス・シアター所属、刈谷円香先生によるコンテンポラリーワークショプを行いました!
この夏、5年ぶりに来日したNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)で大活躍中のダンサー、刈谷円香さん。
世界最高峰のコンテンポラリーカンパニーの一つであるNDTの公演で刈谷先生の素晴らしい踊りを先日舞台で鑑賞させていただき、生徒たちも大感動の様子でした✨
そんな大活躍中の刈谷先生が忙しい公演の合間をぬって、特別ワークショップを開催してくださいました!
(因みに7月後半〜8月はATP通常クラスは夏休みですが、素晴らしいダンサーが多く帰国されるこの時期は、ゲスト講師による特別クラスを不定期で開催しています!)
今回のワークショップでは、身体だけでなく視線や意識を使って空間を捉え、より自由に大きく動くことを追求していくワークに取り組みました。
『天井の上、床の下、壁の裏側、見えないけど存在している遠い向こうの空間も意識してみて』という先生の声がけで、動きのリミッターが徐々に外れて、だんだん大きく動くようになっていく生徒たち。
身体だけでなく視線にも意識を向けて、遠くの景色、周りの友だち、建物の中など『何が見えているかをしっかり見て』というアドバイスが聞こえると、伏目がちだった目が大きく開き、動きにエネルギーが満ち溢れていきます。
バレエでは決まったポジション、目線、身体のラインを毎回きちんと体現することが求められますが、コンテンポラリーでは逆に、自分の中にある『予定調和』をどんどん取り払っていく必要があります。
しかし自分で無意識に作り上げてきたパターンや限界を認識して、それを自分で取り払うのは至難の技。
でもこうして、普段は気にも留めたことが無いことに意識を向けるよう言葉で誘導されることで、『いつもの動き』がほぐれていき、普段は思い付かないような動きが自分の出てくる楽しさを味わうことができます。
そんな自分の動きの可能性を掘り下げていくためのヒントを、たくさん教えていただいたクラスでした!
世界トップクラスのコンテンポラリーカンパニーで活躍する刈谷先生の動きを間近で見れただけでもとても大きな勉強になりましたね。
この経験を活かしてこれからもどんどんステップアップしていきましょう!
刈谷円香先生、本当にありがとうございました!✨
【講師プロフィール】
Madoka Karia / 刈谷円香
16歳でドイツのダンス学校パルッカシューレへスカラーシップ入学し、卒業と同時にバッチェラー・オブ・アート(学士号)を取得。 卒業後、2012年から2年間スイスのチューリッヒ・バレエ・ジュニアに入団。2014年から3年間ネザーランド・ダンス・シアター2に所属。17年ネザーランド・ダンス・シアター1に昇格入団。カンパニーの世界ツアーにも数多く参加し、19年の日本ツアーでは主要なパートを踊る。21年出身地宮城県の芸術選奨新人賞を受賞。 現在はネザーランド・ダンス・シアターでの活動に加え、様々な分野のアーティストとのコラボレーション、ミュージックビデオ出演やモデルなど幅広く活動中。