2020年11月28日(土)・29日(日)の2日間に渡り、ATP冬セミナー2020が開催されました！

 

今回のワークショップでは、ゲスト講師としての山本康介さんと中村恩恵さんをお招きし、ATP講師マイケル・シャノン先生とともにATPならでは冬の集中ダンスプログラムをご体験いただきました✨

 

バレエとヴァリエーションクラスをご担当いただいたのは、元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のソリストとして活躍されていた山本康介先生。ダンサーとしてのみならず、長年国内外で多くの振付を手掛ける振付家としての顔をお持ちの多彩なアーティストです。

 

近年では、ローザンヌ国際バレエ・コンクールのコメンテーターとしても活躍され、その的を得た解説に納得しながらテレビを見られた方も多いはず！そんな先生のクラスは、より美しく踊るために必要なコツやアドバイスをふんだんに教えて下さいます。

 

また、生徒一人ひとりに向けて個別に指導してくださっているのがとても印象的。皆さんこのアドバイスを真剣な眼差しで聞き入り、そのため自然と良い緊張感の中でクラスが進行していました。

 

ヴァリエーションクラスでは、女性は『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』よりヴァリエーション、男性は『眠れる森の美女』第3幕よりデジレ王子のヴァリエーションを学びました。

 

知的で気品あふれる先生のご指導で、自ずと生徒の皆さんの動きも優雅に。表現力にもさらに磨きがかかっておりました✨

 

2日目のバレエクラスをご担当いただいたのはマイケル・シャノン先生。身体の強さと持久力をつけるレッスンで好評のマイケル先生のクラスは、基礎を徹底的に見直し、応用への足掛かりとなります。

 

そして、コンテンポラリーダンスクラスを担当いただきましたのは、元ネザーランド・ダンス・シアターダンサーの中村恩恵先生。

 

日本人としてはじめてネザーランド・ダンス・シアターに入団し、振付家イリ・キリアンのミューズとして活躍された中村先生。今回、そんなキリアンをよく知る中村先生よりキリアン作品『Whereabouts Unknown』の一部抜粋を直接教えて頂きました！

 

動きの一つ一つを丁寧に繰り返し説明し、何度も見せて下さるその先生のお手本は、「言葉以上の説得力」と「観ている者の心を突き動かす力」がひしひしと感じられました。これがまさにダンス、そう思わずにはいられない中村先生の美しいムーブメントに、生徒の皆さんも開眼されておりました！

 

お面を使って踊る今回の作品。スタジオで作品を踊るだけでなく、今回一人ひとり自分のお面に色を乗せる時間を設けました。

 

『これまでの経験から、このお面と向き合う時間とプロセスはダンサーの中の当事者意識や、クリエーティビティーを格段に高めるようです。演者がお面を「自分のもの」にするために、何らかの行為を行うというのが大切なことなのだと思います』という中村先生。

 

これからの未来あるダンサーたちに、ダンスの技術だけではないアーティストとしての中枢を刺激するようなワークショップにできたら、という中村先生の強い思いがあり実現した今回のコンテンポラリーダンスクラス。参加された皆さまにとって有意義な時間となっていましたら幸いです。

 

今回も非常に豪華で充実したワークショップとなりました。今回ご協力いただいた先生方ありがとうございました！