【ドルトムントバレエ団】特別レクチャーを開催しました!
Sr.プログラム先日スタジオアーキタンツで開催されたドルトムントバレエ団オーディションのために来日された、ドルトムント劇場芸術総監督のトビアス・インガー氏(Tobias Ehinger)をゲストに迎えて、特別レクチャーを行いました!
芸術監督でもバレエマスターでもなく『劇場芸術総監督』であるトビアス氏は、その名の通り劇場全体の監督・運営を担っている方。
なのでドイツにおける最新のバレエ団事情や、ダンサーの雇用状況、ヨーロッパの劇場ごとの特徴などにとても精通していらっしゃいます。
そこで今回の講義では、ダンスのテクニックや踊りについてではなく『バレエ団に就職してプロのダンサーとして仕事をする』という視点から、アーキタンツ・トレーニング・プログラムのシニアプログラムにてレクチャーをしていただきました!
トビアス氏はジョンクランコ・スクール、プリンセス・グレース・アカデミー、プラハ音楽院にて学んだ経歴の持ち主で、なんと中村祥子さんともスクール時代の友人だったそう!
ちょうどアーキタンツでクラスを受けていらした中村祥子さんと再会を喜んでいらっしゃる場面もありました✨
今回レクチャーでお話いただいた内容は・・・
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●バレエ学校・ジュニアカンパニー・メインカンパニーの違い
●バレエ団で働くうえでダンサーが求められること
●バレエ団の種類について
(州立劇場とプライベートカンパニーの違い)
●ダンサーの雇用形態について
(シーズン契約と作品ごとの契約の違い)
●ドイツのバレエ団&バレエ学校の特徴
●近年各国のバレエ団で上演されているレパートリー
●有名振付家とバレエ団の関係性
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1時間半が短く感じるほど、かなり盛りだくさんの内容でした!
4月に入学したばかりの生徒は初めて触れる話題も多かったようですが、ドイツを中心としたヨーロッパのバレエ団で働くとはどういうものか?が、よりクリアにイメージできるようになったのではないかと思います。
今回は、主に就職を視野に入れている生徒を対象としているシニアプログラムに向けての講義でしたが、ジュニアプログラムの生徒も数名参加していました。
⬇︎今年度の卒業に向けて、自分の進路と向き合っているジュニア在籍のボーイズ達。終始真剣に耳を傾けていました!
バレエ学校への留学を目指すジュニアの生徒も、その先にはプロとしての就職活動が必ず待ち受けています。
留学か?ジュニアカンパニーか?で迷う年齢の生徒もいるので、一人ひとりにとって非常に有意義な学びになったことでしょう。
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日本でバレエを習っていると『海外のバレエ学校に留学すること』がゴールになってしまいがちですよね
インターネットやSNSの普及により海外バレエ学校の情報がリアルタイムで得られるようになったうえ、どこの国からでもオンラインでビデオ審査を受けられるようになったことで留学のハードルもかなり低くなりました。
しかし、その先にあるバレエ団への就職やキャリアの築き方については、日本にいると未だに見聞きする機会が少ないのが現状です。
また、いくら海外へ行くことの壁が低くなったとしても、プロとしてキャリアを築くことの大変さは変わらないですし、むしろ競争率が上がる分ダンサーに求められるレベルはさらに高くなっていくでしょう。
ダンサーとしてキャリアを築くためにはダンスの技術はもちろんですが、しっかりとキャリアプラン(目標設定)を立てて、賢く行動する力を育てていく必要があります。
どんな選択肢があって、どんな道が自分に合っているのかを判断するためにも、踊りの上達と並行してダンサーとしての知識も増やしていきましょう!
トビアス氏、どうもありがとうございました!✨
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